PythonとAHKで日付を自動入力したい
初記事です
数か月前、衝動的につくった「日付を自動入力するツール」を紹介します。 配布ページも載せてるのでDLしてご自由にお使いください(#^^#)
0. 目次
- 1. 動作の様子
- 2. しくみ
- 2.1. ざっくり説明
- 2.2. Pythonスクリプト
- 2.3. AutoHotKeyスクリプト
- (2.4. data.txtの中身)
- 3. 割と重大な欠点
- 4. DLと導入方法
- 4.1. DLページ
- 4.2. 導入手順(←AHK要インストールです)
- 4.3. トリガーのカスタマイズ方法
1. 動作の様子
動作の様子です
特定のキーを押すと...
( ..)φ_____が出てきて 消え...
日付が入力されます。 それだけ!
2. しくみ
2.1. ざっくり説明
- 事前の準備
- 「timegetter.exe」と「data.txt」をローカルの同じ階層に配置
- AutoHotKeyのスクリプト「hoge.ahk」を用意する(中身を一部書き換える必要があります[後述])
- スタンバイ状態にする(PC起動毎にやる)
- 動作の流れ
- トリガーとなるキーを押す
- AutoHotKey側が ↑を感知し、Pythonで作った.exeを実行し待機
- .exe側で 現在時刻を取得し文字列として整形
- .exe側で 文字列をクリップボードにコピー
- AutoHotKeyで Ctrl+V ペースト
2.2. Pythonスクリプト
コード全体はこんな感じです
import datetime as dt
import pyperclip as ppc
# メイン
now_source = dt.datetime.now() # 現在時刻を取得
now = "{0:%y%m%d_%H%M}".format(now_source) # 整形(既にstr型)
ppc.copy(now) # クリップボードに保存
# データファイルに保存
with open('data.txt', 'a', encoding='UTF-8') as f:
f.write(f'{now_source}\n')
改めて見ると結構シンプルですね
これをpipで導入したライブラリ?モジュール? のコマンドを使って.exeにします。
2.3. AutoHotKeyスクリプト
コードはこんな感じです
Insert & ^:: ;トリガー
SetWorkingDir C:\Users\secon\_main\_mytool\230418_2103_timegetter ; 作業ディレクトリを指定
RUN C:\Users\secon\_main\_mytool\230418_2103_timegetter\timegetter.exe ; .exe起動
Send, ( ..)φ____
Sleep, 500
Send, {BackSpace 10} ; 待機(この間に.exeが現在時刻をクリップボードに保存する)
Clipboard := ClipboardAll
Send ^v ; 貼り付け
Return
以下解説↓↓
- [1行目] トリガーとなるキーを指定
- ここではInsertキーと、^キーが同時に押された場合をトリガーにしています (僕のノートパソコンではこの2つのキーの組み合わせが入力しやすかった)
- [2行目] .exeが置かれているパスを指定
- [3行目] .exeを起動
- RUN ".exeのパス" で起動することができます
★因みに 「Alt & T:: RUN notepad.exe」 と書くことで、Alt+T で空のメモ帳を即座に起動できるようになるので便利です(*'▽')
- RUN ".exeのパス" で起動することができます
- [4~6行目] 待機
- .exeの処理が終わるまで時間を稼ぎます( ..)φ_____
- [7行目] 現在のクリップボードを取得
- AHKではトリガーが引かれた時点のクリップボードが維持されるため、更新する必要がある(らしいです)
- [8行目] 貼り付け
- 他の方法を試してみたけど上手くいかなかったのでごり押しです
2.4. data.txtの中身
トリガーが引かれる度に現在時刻を次のように蓄積していきます
後々可視化できたら面白そう
2023-04-18 23:37:44.371601
2023-04-18 23:37:48.238868
2023-04-18 23:37:51.370082
2023-04-18 23:37:53.379307
2023-04-18 23:37:55.481826
2023-04-18 23:37:58.398793
2023-04-18 23:38:00.297054
2023-04-18 23:38:04.901777
2023-04-18 23:38:28.884564
3. 割と重大な欠点
- 結構な確率で前の内容が貼り付けられる(゚Д゚)
- AutoHotKey側でクリップボードの処理が上手くいかないのか、時刻ではなく以前コピーした内容がそのままドバッと張り付けられる ということが頻繁に起きます。
- その場合 Ctrl+Z で一旦戻って、もう一度トリガーを引くと上手く時刻が貼り付けられます。
- 実質2回トリガーを引くことになりますが、完全手動よりは速いので...
4. DLと導入方法
4.1. DLページ
- BOOTHへ↗
- 折角なので最近開設したBOOTHで頒布しようとおもいます。BOOTHやってない方ごめんなさい_(._.)_
4.2. 導入手順(←AHK要インストールです)
- AHKのインストール
- 割愛します
- DLしたフォルダの配置
- hoge.ahkの一部を書き換える
- 2行目のパスを「timegetter.exe」が置かれているパスに書き換える
→ 例)C:\aaa\bbb\ccc - 3行目のパスを「timegetter.exe」のパスに書き換える
→ 例)C:\aaa\bbb\ccc\timegetter.exe
- 2行目のパスを「timegetter.exe」が置かれているパスに書き換える
- 留意事項
- このソフトウェアを使用したことによりお使いのPCやデータに何らかの不具合やトラブルが生じたとしても、私はその責任を負いかねますので、使用は自己責任でお願いします<(_ _)>
4.3. トリガーのカスタマイズ方法
自身でキー配列をいじってる方や、Insertと^じゃ不便だよという方のために書きました↓ 参考にどうぞ(*'▽')
- 2つのキー同時押しがオススメ
- AutoHotKeyの特性上、例えばトリガーを "①を押しながら②を押したとき" と設定した場合、①のキーを無効化することができます。(①単体で押しても無反応になる)
Insertキーは使う機会がないから①に割り当てるとよいかも
- AutoHotKeyの特性上、例えばトリガーを "①を押しながら②を押したとき" と設定した場合、①のキーを無効化することができます。(①単体で押しても無反応になる)
- 同時押しをトリガーにする方法 → & を使う
- Alt & n:: AltキーとNキーが同時に押されたとき
- Alt & 2:: Altキーと2が...
- RCtrl & Numpad5:: 右のCtrlキーとテンキーの5が...(テンキーと普通の数字キー区別できます)
- 日付の書式を変える
個人的な理由で日付の書式は 231107_0830 にしていますが、.pyの6行目の 0:以降の「書式指定子」 %y%m%d_%H%M をいじることで自分好みの書式にできます。いくつか例を挙げておきます。
- %Y年%m月%d日 (%a) %H時%M分 2023年08月13日 (sat) 20時08分
- %Y/%m/%d %H:%M:%S 2023/11/04 12:34:15
.pyファイルを一つの.exeにするには別途 pyperclip pyinstaller などが必要なので pip でインストールしてください。
今回は.exeを動かしますが、わざわざ.exeにしなくても同じことができるとおもいます。勢いで深く考えずに進めた結果です。ネットで断片的に得た知識しかない素人なので許して下さい<(_ _)>
できるだけ簡潔を目指したけど一部冗長になってるかな...
どこまで書けばいいのか、どんなテンションか、語尾は何がいいのか、文字の大きさ色とか結構難しかった。
ここまで読んで下さりありがとうございます。
日付の自動入力、結構便利だよ!!!